これまで「集団塾」が当たり前でしたが、ここ数年で「個別指導」形式の塾がたいへん多くなってきました。
個別指導の特徴は、一人ひとりのレベルに合わせて、キメの細かい指導を行うことができること。生徒のペースに合わせて学習を進めることができ、生徒は先生を独占できるので、周りを気にすることなく、質問したい時に質問ができ、分からない所を分かるようになるまで徹底的に教えてもらうことができます。
ただし、「個別指導」とは言え、必ずしも先生1人に生徒1人の「1対1」の授業形態でない場合もあります。「1対1」で指導しますが、先生ひとりに生徒二人を担当、または先生ひとりで生徒3人担当。なかには、生徒4~5人担当というところもありますので、事前によく調べておいた方が良いでしょう。
個別指導塾を選ぶメリット・デメリット
わからない問題があれば理解できるまで教えてもらえるのが特徴です。たとえ1対1でなかったとしても、程よい緊張感があるので勉強しやすいと感じる子供も多いようです。どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
授業のレベルが合っている
集中して勉強できる
授業の内容に遅れることがない
質問がしやすい
集団塾に比べて授業料が高い
「個別指導」といっても、一人の先生が受け持つ生徒の数にバラつきがある
先生の指導力にバラつきが生じやすい
積極的に質問しなければ自習しているのと同じ
個別指導向きの子
個別指導は一人ひとりに合わせて教えてくれる環境なので質問しやすい反面、実際には1対1ではなく複数の生徒を同時に抱えて行なわれることも。よって生徒の数によって、向き・不向きがあると思います。
先生一人に生徒一人の「1対1」の授業形態では、授業時間いっぱい、先生とつきっきりなので、おしゃべりや居眠りなどで無駄に時間を過ごしてしまうようなことはまったくありません。周りの環境に振り回されることなく、人の目を気にせずに、質問したい時にすぐ質問ができ、納得できるまで教えてもらうことができますが、「1対1」のプレッシャーに疲れてしまうような子には向いていないかもしれません。
先生一人に生徒2人の授業形態。一人が問題を解いている間に、もう一人に解説を行うなどして指導をしていきます。適度な緊張感があり、個別性の高い授業が望めますが、子どもによっては、もう一人の生徒さんが気になってしまったり、「こんな質問したら馬鹿にされそう」など、神経質になってしまう場合もあります。
個別性は格段に下がりますが、競争心が芽生えたり、少人数の個別指導に比べて授業料が安くなるなどのメリットもあります。
子どもの性格やどんな環境が向いているのかをよく考慮して、慎重に決めたいものですね。